巷で良く耳にする”ファイナンシャルプランナー”とは実際どんな職業なのか?
ファイナンシャルプランナーを日本語訳すると「生活設計のアドバイザー」と言われています。
将来の夢や目標を達成するためには、どのくらいのお金が必要なのか。
これらを把握するためには、金融や税制、生命保険、住宅ローンなど、幅広い知識を持っていないと逆算で将来設計は難しいでしょう。
そんなとき相談できるのがファイナンシャルプランナーです。
ここでは、ファイナンシャルプランナーとはどんな仕事なのか、またどんな時に仕事を依頼するのか今回はそんな疑問について解説していきます。
目次
- ○ ファイナンシャルプランナーとは
- ○ FPを名乗る人たち
- ○ FPのお仕事
- ○ FPの正しい使い方、各専門家の正しい使い方
- ○ まとめ
ファイナンシャルプランナーとは
みなさん、ファイナンシャルプランナー(以下FP)ときいて、どのようなお仕事をイメージするでしょうか?
・保険を売る人
・銀行の窓口にいる人
・投資用不動産を売る人
・証券会社の人
どの方々も、FPの資格を持っていますね。
ただ、皆さんが
”FPに相談したい””FPにアドバイスをもらいたい”
と思っていることというのは、
保険を売ってほしい、投資用不動産を営業してほしい
とかそういうものでしょうか?
ココに、みなさんがイメージするFPに期待していることと、
実際の世の中のFPのあり方とにギャップがあるのです。
今回のコラムではそのことについて、説明していきます。
FPを名乗る人たち
世の中にはFPを名乗っている方が二種類います。
まず、前提として、FPは資格を取得すればだれでも、名乗れます。
問題なのは、FPを名乗っている人がどんな仕事をしているかですね。
一つ目が、保険屋さんなどの何かを販売したい業者さんが自分の身元を隠すためにFPを名乗っているというパターンです。
FPの資格を保有して、名刺に”ファイナンシャルプランナー”と記載している方の
8割(私の体感です)は生命保険の営業さんですね。
私も以前、保険の営業をしていたのでわかるのですが。
保険屋さんってとにかく人に嫌われるんですよね。
自分の事を「保険の営業をしています」というと、
まだ何も話をしていないのに「僕、保険に入っているからいいです」とか
「保険の営業は結構です」という感じで
話をする前に断られるんですよね。
もっと言うと、仕事の場でなくてもプライベートの場とかでも警戒されたりもします。
そういうことを避けるために
保険屋さんは自分のことをを「保険屋さんです」と名乗らずに
「FPです」と名乗るのです。
少なくとも、名刺を渡す段階では警戒されませんからね。
でも、詳しくどんなお話をしているのですか?
と確認していくと、結局「保険の販売です」と分かってくるわけです。
これと同じように
投資用不動産の営業さん、住宅販売業者さん、証券会社、銀行の窓口の方、(ネットワークビジネスの営業さんも)
などがFPを名乗っていることが多いです。
売りにくい商材を販売している営業さんたちがご自身の身元を隠すために
FPを名乗っていることが多いです。
ちなみに、住宅購入の際に不動産屋さんから
FPに相談してみませんか?
と言われて紹介されるFPさんはかなりの高確率で(というか、ほとんど)
保険屋さんです。
まぁ、考えてみれば、家を買おうとしている人が
「保険屋さんに相談しませんか?」と言われて、相談しようとは思わないですよね。
では、FPの資格を保有し、FPを名乗る人たちが
誰も皆、特定の商品を売る専門家なのか。
答えは”否”です。
FPのお仕事
FPの資格を保有し、FPを名乗る方の多くが
特定の商品を売ることを目的にした
”専門家”であることは現状です。
ただ、全員が、そうかというとそうではありません。
少数派なが職業としてのFPも存在します。
ここからが二つ目ですね。
職業としてのファイナンシャルプランナーとはどういう仕事をしているのでしょか。
Financial Planner
直訳すると、金融のプランを作る人
ですね。
つまり、ファイナンシャルプランナーは
個人のお金に関するプランを作る人ですね。
具体的には
預貯金、外貨、保険、株、投資信託、金、美術品、不動産、税制、社会保障制度、確定拠出年金、NISAなどを
どのように組み合わせたり、活用したらよいかを中立的な立場でプランを作る
というのが仕事になります。
決して、ある特定な部分に執着したり、売るというのが仕事ではないのです。
ある特定の分野で100点を取るというよりは、
すべての分野でで80点を取るというのが、FPになります。
納税・資産・お小遣いがこれだけ変わる!?FPが本気を出した結果
FPの正しい使い方、各専門家の正しい使い方
FPと保険屋さん、不動産屋さん、証券会社などは全く違うお仕事ということをお話ししました。
FP=全体像からプランを作る
各専門家=それぞれの実行を手伝う仕事
というすみわけができます。
これから、資産運用をしようとか、お金に関することを考えるという場合。
今まではいきなり保険屋さんや証券会社の人とか不動産屋さんに相談するという流れが主流でした。
この場合は、どうしたって近視眼的な対応になるのが問題です。
保険という一部分だけで言えば、最適なものになるかもしれません。
ただ、全体から見ると保険にお金がかかりすぎて、バランスが悪い。
ということが起こり得ます。
具体的にどんな感じでバランスが悪いかは別の機会に詳しく紙面を設けますね。
本当に効率的なかかわり方は
まず、FPに相談する。FPに全体像のプランを作ってもらったものを
具体的に実現する手段として、それぞれの専門家に持ち込んで相談する。
という順序がより筋の通った方法です。
是非、参考にしてみてください。
まとめ
今回はファイナンシャルプランナーとは実際にどういった仕事内容なのか、どういったときに頼るべきなのか?について解説しましたがいかがでしょうか?
前述しました通りお金の事はお金のプロを頼り、正しい知識の元正しく運用すべきです。
なぜなら”お金は大事”だからです。
又、一概に”ファイナンシャルプランナー”といっても実情は保険営業マンが多いという事実をお忘れなく、相談する相手は正しく精査する必要がある。という事ですね。
当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
具体的なお悩みをお持ちの方は是非一度、お問い合わせ下さい。