皆さん、疑問に思ったことないですか?
なんで、万が一の時の保障が欲しいと思った保険で貯金をしているのか。
そして、なんで保険会社に毎月3万円とか5万円支払っているんだろうって。
そして、そして、保険の営業マンさんがなんで、あんなに必死に積立保険を売り込もうとするのか。
この辺の事情をきっちり解きほぐしていきますね。
目次
そもそも、保険会社ってなんなの?
そもそも、保険会社とは何か?
保険の営業さんは
「皆さんからお預かりした保険料で成り立っている会社ですー」
って言います。
(最近の保険屋さんは言うのかな?)
ある面ではそうかもしれませんですが、
この言葉には大事な一面が抜け落ちていますね。
保険会社の真の正体!!
日本で一番大きい機関投資家ってご存知ですか?
公的機関を除くと最大級の規模を誇るのが
なんと
”保険会社”なのです。
厳密には個別の会社では銀行系のグループが最大なのですが。
業種別に合算すると銀行よりも保険会社の運用額の方がはるかに大きいのが実情です。
保険会社の狙いは
保険会社は大きな機関投資家(投資をする会社)なのです。
そして、皆さんが支払っている保険料は保険会社の運用資金となるのです。
つまり、
保険会社は皆さんの保険料という名目で
投資資金を集めているのです。
ここで投資の常識ですが。
”利回り10%”
元本が10円の10%は1円
元本が10億円の10%は1億円
投資は元本が大きいほど儲かるのです。
だから、保険会社はより大きなお金を集めるために
よりボリュームの大きい保険料を集めたいのです。
それを、皆さんへの営業に落とし込むとどういうことになるかというと・・・・
積立保険の真の姿
ちょっとイメージしてみてください。
保険料が戻ってこない掛け捨て保険に毎月何万円も支払う姿を。
考えられます???
保険は本来は割安の費用で万が一の時に必要なお金(保障)を確保するのが目的です。
ただ、それではお客さんから大きな保険料を頂くことができません。
だって、いくら大切な保障といえど、もらうかわからない(しかも自分の死後に)保障に大金は払えませんからね。
そこで、出てくるのが積立保険なわけです。
掛け捨て保険には3,000円しか出さない人も
「貯金です」「運用です」と言われれば、
5万円とか10万円出すわけです。
つまり、保険会社はより大きな資金を調達することにつながるわけです。
ただ、投資信託と違って、保険は保険。
通常の運用コストに加えて、
保険特有のコスト”保障”が加わり、
さらに通常の金融商品以上に売りにくい商品故、割高な販売手数料なども加算されます。
(保険のトップ営業マンの派手なことと言ったら)
つまり、その分、利回り(保険では返戻率といいます)が
投資信託などを毎月定額で購入する場合に比べて
低い水準になることがほとんどです。
決して、お金を出す側にとっては割のいい投資ではないわけです。
まとめ
保険会社は巨大な機関投資家(投資をする会社)で
皆さんが支払う保険料は保険会社が投資をする資金集めということです。
ただ、保険という商品は決して
投資商品として考えたときに求められる水準の利回りは出せない仕組みになっています。
皆さんは、是非、
ご自身に必要な保障と貯蓄の方法を冷静に、そして正確に考えて
資金の配分先を考えてみてくださいね。
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