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自転車保険の選び方!補償内容やどんな時に役立つかなどまとめてみた



加入が義務付けられた自転車保険。未加入でも罰則はないのですが、
事故のときのダメージも大きいので入っておくに越したことはないですね。
そんな自転車保険、ほんのちょっと上手な活用の仕方をお話します。

目次

自転車事故のリスクとは

保険というのはそれに伴うリスクがあるから必要になるわけです。
それでは、自転車に乗ることに伴うリスクとは何なのでしょう。

それは二通りの味方ができます。
①加害者となるリスク
②自分が怪我をした場合のリスク

では、どういったものになるかを見ていきましょう。

①加害者となるリスク

これは自転車に乗っていて、
人に怪我をさせてしまった場合です。
状況にもよりますが
相手の治療費だけでなく、
もし相手が寝たきりなどに成った場合はその後の介護費用等の損害賠償責任が生じる可能性もあります。
実際に平成25年7月4日判決で62歳女性に後遺障害を負わせたとして
9,521万円の賠償額というものがあります。

その事例だけが突出しているわけではなく
数千万円級の賠償は他でも出ています。

自転車事故の件数の多い/少ない
の議論はあるかとは思いますが。

少なくとも、自己資金でこのリスクに備えるのは正直無理があります。
保険以外の金融資産で賄うのもカテゴリー的にも内容的にも難しいのが実情です。
自転車事故に対する対策としては損害保険がベターであると言わざるを得ません。

コレまで、保険の必要性について散々語ってはきましたが
損害保険に関してはかなり必要性を感じています。

②自分が怪我をした場合のリスク

自分が怪我を追った場合のリスクも当然あります。
しかし、先述した加害者になるリスクに比べれば
対応策は充実しています。

普通に国民健康保険や厚生年金保険などを活用すれば
保障を受けることで、費用を工面できるでしょう。

自転車保険の仕組み

それでは自転車保険とは上記のようなリスクに対してどのように備える仕組みになっているのでしょうか。
結論から言えば
自転車保険=個人賠償責任保険特約付き傷害保険
ということになります。
難しい言葉が出てきましたね。

2つの言葉が混ざっているように見えますね。
解きほぐしていきましょう。
・個人賠償責任保険特約
・傷害保険

この2つですね。

個人賠償責任保険特約

個人(日常生活)賠償責任保険特約とは
人の物を壊したり、人を怪我させたときなどの賠償するための費用を賄うためのものです。
あくまで、日常生活中のものに限られるので、事業に関わる賠償責任は別です。

つまり、普段の生活で
「弁償しろー!!」「治療費払えー!!」って怒鳴られたときのようなものですね。

ちなみに、婚約破棄や離婚の慰謝料などは日常生活といえども
この個人賠償責任保険では賄えないのでご注意ください。

話がそれましたが、
この個人賠償責任保険で①加害者に成った場合
の賠償リスクに備えるわけです。

傷害保険

傷害保険も損害保険の一種で
自分が怪我を負って治療や入院が必要になった際の費用を賄うための保険です。
一般的な認知の進んでいる医療保険と違うのは
あくまで、怪我がメインということです。

自転車保険に入る前に

自転車保険と言っても
本当に「自転車保険」というものがあるわけではなくて
既存の損害保険の商品の組み合わせているものを
”自転車保険”とよんでいるだけなのです。

なので、既に
個人賠償責任保険や傷害保険
などで他の損害保険の特約でつけていたり
既に傷害保険を有していたりすることがあります。

ではどのような形で加入しているかの生があるでしょうか。

個人賠償責任保険の注意点

個人賠償責任保険は
自動車保険、火災保険、傷害保険に特約としてつけることができます。
これら上記の保険に加入している場合は一度、
契約内容を確認してみてもいいでしょう。

ちなみに、二重で加入していたとしても
2つの契約から二重取りするということはできません。
・どちらか片方から受け取る
・それぞれの契約から折半して支払われるか
どちらかです。
もし二重で加入するメリットがあるとすれば補償の上限額が引き上げられるというものです。

更にちなみに、
クレジットカードのサービスで知らぬ間に加入しているケースもあるので、
クレジットカード会社に自分は個人賠償責任保険に加入しているか確認してみるのも良いでしょう。

傷害保険を代用できるもの

傷害保険は個人賠償責任保険に比べて
知らずに加入している方は少ないように思えます。

しかし、御自身の治療費等は
国民健康保険・厚生年金保険や民間の医療保険、共済保険
などで代替えできる可能性もあります。

上記の保険による保障をお持ちの方ですと、
傷害保険に追加で加入する優先順位は低くなっていくかもしれません。

自転車保険として入ることのメリット・デメリット

それでは、「自転車保険」に加入するメリットがまったくないないかというと
そういうわけではありません。
自転車購入店などで加入をすすめられる自転車保険には
上記のようなものにはない特典(補償)があったりもします。

「盗難補償」などですね。
登録している自転車が盗難にあった場合などに
その自転車の費用の一部を補填してくれるというものです。
ロードバイクやクロスバイクなど購入価格が高額になりやすいものなどでしたら、
魅力的なサービスになりますね。

ただし、きちんと駐輪場に止めていなければ補償の対象にならないそうです。
医療保険と個人賠償責任保険を保有しているのですが、
クロスバイクを買ったときの熱情に流されて
この補償がよく見えて、加入してしましました(笑)

今思えば、事前にもう少し費用対効果を計算しておいても良かったです。
(確か、購入時しか入れなかった気がします。皆さんはきちんと事前に計算してから、買いに行ってください)

まとめ

「自転車保険」とは
個人賠償責任保険特約付き自転車保険になります。
個人賠償責任保険は他の傷害保険の特約でつけたり、
クレジットカード会社経由で加入していることが多いです。

傷害保険は公的保険を含む保険で賄うこともできるかもしれません。

これらを念頭に、新規で自転車保険に加入が必要かどうか検討してみてください。


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