資産運用について考えたことがある方であれば、「複利」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
「複利」は、かの有名なアインシュタインが「人類最大の発明」と言ったと伝えられているくらい、爆発的な効果を生み出すものです。
本日は、資産運用には欠かせない複利とは何か?とそのパワーについて解説していきたいと思います。
目次
- ○ まずは覚えておきたい基本
- ○ 運用シミュレーションをして比較してみよう
- ・◎元本100万円、年利5%(単利)、運用期間10年間の場合
- ・◎元本100万円、年利5%(複利)、運用期間10年間の場合
- ・シミュレーションから見えてくること
- ○ 複利効果を最大限にいかすには
- ・金利の違いによる複利の効果の違い
- ○ 複利効果はマイナスになると大変
- ○ まとめ
まずは覚えておきたい基本
まずは、「複利とは?」そして、複利の対比として用いられる「単利とは何か?」について解説をしていきたいと思います。
銀行にお金を預けた時や投資商品を購入する際などに金利という言葉を聞いたことがあると思います。「複利」と「単利」は、この金利の種類になります。
「複利」とは、「残高(元本と)に対して利息がついていくこと」をいいます。
「単利」とは、「元本にのみ利息がつくこと」をいいます。
言葉だけで聞くと「複利」と「単利」の2つがどう違うのかわかりにくいかもしれません。
この違いをわかりやすくするために、
次は、運用シミュレーションをして複利と単利を比較してみましょう。
運用シミュレーションをして比較してみよう
複利と単利の運用の違いを、元本100万円で年利5%、運用期間10年でシュミレーションをしてみましょう。
◎元本100万円、年利5%(単利)、運用期間10年間の場合
10年の利息合計:500,000円
単利の場合は、元本に対して利息がつくので、毎年の利息額は同じ金額になります。
◎元本100万円、年利5%(複利)、運用期間10年間の場合
10年の利息合計:651391円
複利の場合は、元本と利息の合計額に対して、利息がついていくので、毎年の利息額もどんんどん増えていきます。
シミュレーションから見えてくること
運用シュミレーションのように、
10年で運用した場合、単利だと利息の合計金額は、50000円、複利だと651391円です。
同じ元本、金利、運用期間だったとしても、その利息の合計額は、約15万円の差がつきます。
そして、この単利と複利の利息の差額は、投資期間が長くなればなるほど大きくなっていきます。
結果として同じ10年間の運用であっても、単利と複利ではお金の増え方が大きく変わってくるのです。
複利効果を最大限にいかすには
複利効果を最大限生かす為には、長期運用と金利の高さがポイントになります。
先ほどの運用シミュレーションでも見た通り、複利効果は時間をかければかけるほど、大きくなります。
できるだけ長期間運用できるように若いうちから資産運用をすることがオススメです。
但し、金利が低いとその効果もあまり大きくはなりません。
金利の違いによる複利の効果の違い
例えば、毎月3万円の積み立てを20年間するとします。
その場合において、金利の違いにより20年間でどれくらいの金額の違いになるのかをみてみましょう。
利率が3%の場合は983万円、
5%の場合は1222万円、
10%の場合は2172万円になります。
3%と10%では、1000万以上の積立額に違いができます。
金利の違いにより、毎月の積立額と積立期間が同じだったとしても、
積立金額の合計額が大きく変わることがおわかりいただけたかと思います。
金融商品を検討する際は、是非その商品の金利にも注目をするようにしましょう。理
想は、年利10%の金融商品を購入することができると大きく資産を増やすことができます。
あなたの資産を増やしていくために、金利の良い商品を長期運用していくということをポイントとして考えていくようにしましょう。
複利効果はマイナスになると大変
複利効果はお金を増やしていく際には、非常に心強い味方になるのですが、
逆に借金等のお金を借りる際には、複利効果は借りる方からすると非常に危険なものにもなります。
まとめ
今回は、アインシュタインもびっくりの複利のパワーと、複利をうまく活用するための考え方について解説しました。
複利効果を活用したパターンとそうではないパターンでは将来のあなたの資産額に大きな違いをもたらします。
将来のあなたが笑えるように、複利を資産運用をしていく際の参考にしてくださいよ。
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