銀行・証券会社・保険会社それぞれの機能と目的
銀行・証券会社・保険会社
普段、なんとなく接しているこれらの会社
顧客に向けている顔と実際の目的は大きく乖離しています。
今回はこれらの業種の社会で担う真の役割と
その視点で皆さんはどのように扱われているかを説明します。
社会科見学回です。
目次
銀行
銀行はお金を預けるところ
と思っていませんか？
（流石に最近はそう思う方も少ないかな）
正確には
銀行は”どこからか”資金を調達してきて
企業の資金需要に答えるという役割を担っている業態になります。
その”どこか”が我々一般市民なのです。
我々が、銀行に手元のお金を預けるという形で貸し付けて。
そのお金を銀行は企業に貸し付けて企業から金利を得る。
その金利の一部を出資者（預金者）に金利という形で還元する。
というのが預金の簡単な仕組みです。
銀行は他の金融機関に比べて企業に安定した資金（長期資金や運転資金など）を供給することで
企業活動の円滑化に寄与することを目的としています。
弊社も日頃、大変お世話になっております。
証券会社
証券会社の場合はどうでしょうか？
人によっては営業マンとの接点が少ない方もいるかも知れません。
一般的に投資のアドバイザーなんて思われているかもしれません。
そういう部隊もいるにはいますが、
最前線の営業マンは販売のプロであって運用のプロではありません。
（そもそも、インサイダー取引になっちゃいますからね）
証券会社は企業の資金需要に応えるというところは銀行と同じですが、
その資金需要のフェーズが異なります。
証券会社は企業が大規模に事業を拡大する際の資金調達を手伝う会社という側面があります。
企業が全国展開したり、海外に展開したりなど、
銀行からの融資ではまかないにくい資金調達をするときが証券会社の真の出番です。
上場という形で市場から資金調達をします。
一般の人から資金を調達してくるため、おかしな会社であってはいけないのです。
証券会社は上場に向けて社内のコンプラや財務体制などあらゆる部門が一般の人から資金調達するにふさわしい会社になるように助言と手伝いをするのです。
その総仕上げとして、上場した会社の株を皆さんに販売することで皆さんから資金を調達して
上場した企業の資金需要に応えるのです。
保険会社
保険会社＝皆さんに保障を届ける優しい会社
なんて思っていませんか？
まぁ、間違ってはいないのですが厳密にはそれは
皆さんから資金調達をするための
”餌”
であって目的ではないです。
（そういう機能はありますよ）
皆さんから集めたお金で企業に投資するデッカイ投資家なんです。
銀行が企業に安定した資金を供給することで円滑な企業活動が行われることに寄与する。
証券会社が大規模資金の調達とノウハウの提供で企業の大規模資金需要をサポートする。
という目的を持っていますが。
保険会社の場合はガチの”デカイ投資家”です。
日本の機関投資家の中で公的機関を除くと一番でかい業態が保険会社なのです。
厳密には個別の会社では銀行系のグループが最大なのですが。
業種別に合算すると銀行よりも保険会社の運用額の方がはるかに大きいのが実情です。
ちょっと考えてみてください。
皆さんがご家族から
「株に投資するから金貸して！！」って言われて
お金を貸しますか？
私なら貸しません。
私の妹も、私から言われてもおそらく貸してくれません。
当たり前ですよね。
自分の大切なお金をよくわからない（少なくとも貸す側が）所に
投資しようとする相手に貸したりしませんよね。
しかし、これが
”保障を提供するから”という理由になると、人の反応は変わります。
保障ならお金を集めやすくなりますからね。
コレが”餌”ということの意味ですね。
保険会社が積立保険を売りたい訳！！ 純潔FPがズバリ解明！！
まとめ
”金融”とは金を融通すると書きます。
まさにそのとおりで、
金融機関は企業の資金需要を満たすための資金を調達するために
皆さんからお金を集める仕組みなのです。
それによって、企業の資金需要が満たされ経済が周り、
我々の生活を支えているのです。
良くも悪くも善意ではなく経済活動です。
そして、その資金調達の形態として、
我々が目にする金融商品というものが出来上がってきます。
そういった事情を頭の片隅においておいて、
金融商品を目にすればもう少し冷静に投資に向き合うことができるかもしれませんね。
当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
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