確定申告書から読み解く自分経営〜副業の事業化へのプロセス〜
以前の記事で、確定申告書から自分の可能性を見出すというお話をしました。
今回はその続きとして、
事業収入をどのようにして得ることができるようにするかをお話します。
今回のお話は合う合わないが明確に分かれるお話です。
事業や経営に対する考え方が明らかに合わないという方もいるはずなので。
一つの事業への向き合い方としてのお話です。
目次
事業収入とは
事業を行い収益を得るということです。
自分で何かしらのサービスを人に提供して、
その対価としてお金を得れば
それはすべて”事業”になります。
その金額が大きかろうが、小さかろうが
確定申告で申告する必要がない水準の売上しか上がっていなくても
人にサービスを提供して、
そこからお金を得ているのであれば、
それは胸を張って”事業”とよんで良いものです。
少なくとも、私はそう思います。
そもそも、事業や仕事に
儲かる儲からないはあったとしても
人の役に立っている限りにおいては貴賎はありませんからね。
そして、自分の能力や持っている専門性、興味が事業に結びつく可能性があります。
まず、儲かる云々言う前に、
事業である以上、自分が相手に何を提供して役立つか。
そのコアがなければお話になりません。
スモールビジネスを作る上で大切な考え方
自分のスキルや興味、専門性を事業化する上でまず大切なことは
”いきなり収益化については考えない”
ということです。
間違っていっていないですよ。
どうやって収益化しようかから入ると
”どうやって儲けよう”という風に自分本位になりがちですし、
何より、スケールが小さくなって楽しくなくなるからです。
世の中に、儲かるビジネス(ビジネス?)と言われるものはたくさんあります。
眉唾もののものもありますし。
一見詐欺のようなものもあります。
正直、やったことも潜入調査したことがあるわけではないので断定はできませんが。
実際に詐欺のようなものもあれば、
継続すれば実際に儲かるようなものもあるかもしれません。
私もYouTube見るのは大好きで、
基本的に事務所と家にいるときは一日中YouTubeが流れています。
歴史の解説動画やしくじり企業解説、しくじり都市解説なんかは好きで好きでたまらないくらいです。
仕事のインスピレーションや学びにもなります。
確かに、Youtuberは儲かるかもしれませんが、
やれば儲かるのではないです。
(私も会社のYouTubeチャンネルをやっているので痛いほどわかります)
人が思わず見てしまう(それはどんな理由であっても)ものを
高いクオリティで継続しているから
収益になっているはずです。
大事なのはここで、
高いクオリティのものを継続するには
何より根気がいるのです。
クオリティが高く満足いくものでないと人はお金を払いません。
そしてその根気は
心底好きであったり、使命感に駆られていたり、誰かが喜んでくれている顔が見れる
というような動機がないと続かないのです。
皆さん、身に覚えがあるはずです。
学校の嫌いな科目の勉強ってなかなか手につかなかったけど、
好きな科目は勉強しているのがそんなに苦にならなかったはずです。
事業も同じ。
学業以上にしんどく、シビアなので
自分を支える強い動機が必要なのです。
”儲かるから”という動機だと
すぐに心が折れてしまったり、
もっと耳障りの良い話を聞くと、
すぐそちらに靡いていってしまうものです。
(ネットワークビジネスをやっている人たちがいい例ですね)
とにかく収益化することを考えるのは後で良いのです。
では、何から始めればよいのか?
もう、なんとなくおわかりですね?
スモールビジネスづくりのプロセス
まずは、
”自分の専門性や得意なこと、特性、興味があることが他の人の困っていることの役に立てないか”
という目線で考えてみるのが良いと思います。
ものの筋として、
事業は誰かにサービスが提供され対価が支払われて初めて成立します。
つまり、サービスの受け手が絶対的に必要なのです。
相手のことを考えずに
自分が作ったものや提供したいサービスを
ほしいと思っていない相手に売込むのは実現のハードルが高いし
何より提供される側からするといい迷惑ですし。
ただし、マス向けのメーカーやメディアは別です。
彼らはそれをやるだけのお金や労力をかけています。
世論や市場を自ら形成しにかかれるからこそ、膨大な売上と利益をあげられるのです。
しかし、ここはマス向けじゃありません。
みなさんが、やろうとしているのはスモールビジネスです。
わざわざそんな高いハードルを超える必要はありません。
まずは、自分の隣りにいる人や日々目にする人たちに
自分の”専門性”や”強み”で役に立てないかな?
と考えてみてください。
そこで、役立てそうなことが見つかれば、
それが事業の種になります。
マネタイズを考えるのはここまで来てやっとです。
マネタイズに関しては長くなってしまうので、
改めて紙面を割きます。
事業を継続させる上で大切なこと
収益化と同じくらい、
事業を始めたての方が見落としがちなことがあります。
それは”続ける”ということです。
それだけ聞けば、当たり前のように聞こえますが
実はもう少し深いところに真髄があります。
事業を続けようとするには
自分が続けようと思って頑張っているだけではダメです。
事業を継続するためにはお客さんがいなければなりません。
それも一人ではダメです。
新規のお客さんを常に獲得し続けなければなりません。
お客さんが続いて、サービスを提供し続けないと
そもそも、サービスやスキルのレベルが上ってきません。
スモールビジネスではコレが特に大事です。
スモールビジネスは顧客が個人になりがちです。
(フリーランスのSEなどは別ですが)
そうなると、顧客の支払い可能金額は決して大きくはありません。
継続収入というよりはショットの収入になりがちです。
そのため、事業主が一定の売上を上げ続けるためには
新規での顧客を継続して獲得していくのが必須になります。
しかしながら、コレ一番難しいです。
答えのない永遠のテーマと言っていいくらいで。
コレに悩んでいない事業者っているのか?
って思うくらい難しいです。
業態によって、集客の仕方というのは様々です。
私はファイナンシャル・プランナーなので、
ファイナンシャル・プランナーや相談業がどういった形で集客の仕組みを変遷させていったかと
それを抽象度をあげてお話することはできるので。
機会があったら、それも紙面を割いてお話しようかなと思います。
とにかく、
「営業やったことがない」という言葉に甘えて
”集客”から目を背けてはダメだということです。
まとめ
いくら副業と入っても
サービスを受ける側にとっては副業ではなく
自分のお金を支払うかどうかの大切な商売相手になります。
副業というくくりに甘えているようでは収益は得られません。
そのためには、面倒くさくても
きちんと相手の役に立てるか、どうやってお金を払ってもらうのか
お金を払ってもらうレベルを維持する、お客さんを獲得し続ける
といったとにかく地味なことの積み重ねが必要なのです。
ハッキリ言って、事業に大も小もなく
コレは大切なことなのです。
コレをしっかりできるようであれば、
副業としてのスモールビジネスも
本業としての会社でのお仕事も成果が出る確率はぐんと高くなります。
是非、ただの副業と思わず、
本気で取り組んでみてください。
きっと、副業だけでなく、本業の方にも良い影響が出るはずです。
本来、副業とは本業とのシナジーが働いてこそ
初めて意義あるものになるはずです。
当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
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