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物価が上昇するということ

 



デフレデフレと叫ばれている昨今ですが、

実際はどこがデフレなの?

と思うくらい、きっちり物の値段というものは上昇しています。

目次

物価上昇とはどういうことか

物価上昇とは一定期間にわたって経済の価格水準が全般的に上昇することです。
つまりどういうことかって
”物価上昇”という言葉を
詠んで時のごとく。

”物の値段が上がる”ということです。
(経済学的にはもう少し色々とあるのですが、今回の趣旨ではこのへんでいいです)

物価上昇の実生活への影響

物価上昇には経済学的にはメリットはありますが、
今回は、実生活と今後の投資行動への影響という話に限定しています。

そういった中で、物価上昇の実生活への影響というのは
一にも二にも、物の値段が上がることで、買えるモノやサービスの量が減るということです。


物価が上昇してもお給料はそれに連動してすぐに上がる
なんてことはありませんからね(名目賃金の硬直化)

コレは、会社が皆さんの給料を上げずに溜め込んでいるというわけではないですからね。
企業にとってもインフレはある種のリスクは備えているので。
経営上のリスクを回避する必要から内部留保を確保しつつ、人件費を決めているので。

物価上昇の真のデメリット

短期的には購入できるモノやサービスの量が減るというのが物価上昇の影響です。
しかし、長期的にはもっと深刻な影響があります。
それが”お金の価値の減少”です。

厳密には、ロジックは同じなのですが、
長期化することによって表現されるインパクトが違うだけなのですが。

物価が上昇し続けると、通貨の価値が減少します。
それが積み重なっていくと、
現金で保有していると強烈な資産の目減りとなってしまうということです。
現金というのは物価がどんなに上昇しても、
ゼロ(単位)の数は増えてくれませんからね。

紙幣の額面が変わっていないのに
物の値段だけ1万倍になった。
というのが戦後の日本の歩んできた経済の歴史ですからね。
全然絵空事ではなく、日本であったお話です。
歴史は地続きで続いています。
このことは、以前、命の危機レベルのエピソードがあったので
機会があったらお話するかもしれません。
(どうしても聞きたい人はお問い合わせください)


ちなみにそういう意味では生命保険も現金の亜種(派生系)です。
どんなに物価が上がっても一度契約した保険の保障の額は増えませんからね。
(一応、利率変動型とか変額保険とかもありますが、話になりません)

物価上昇への正しい対処法

物価上昇局面では物の値段が上がります。
そのことへの対応は一番簡単。
物価に連動するもので資産を保有すればよいのです。

物価上昇局面では物の値段が上がるわけですから
モノの値段に連動するものを持てば良いのです。
(厳密にはモノの値段に連動しないものなんてアルの?とは思いますが)

モノの値段に連動するとして考えられるのが
◯不動産
◯金(などの希少金属)
◯有価証券(株や投資信託など)
オーソドックなもので言うとこういったものです。

不動産や金などは直感的に納得ができると思いますが。
有価証券も?と思う方もいるかも知れません。

物価上昇局面では裏を返すとお金の価値が下がっているとも言えます。
価値が下がっているものというのは、供給量が多いということでもあります。
そのため、市場にお金の供給量が多いということです。
供給過多になったお金は株式市場に流入しやすいので株価を押し上げるというロジックが成立します。
(本来はもっと複雑な話なのですが、今回は直感的な理解を優先します)

他にも物価上昇が株価を押し上げるロジックというのはいくつもあるのです。

何れにせよ、長期的な物価上昇局面においては
株価などの有価証券の値段も連動して上昇しやすくなります。

結論としては
15年以上先に使う予定の長期製資金は
有価証券、金、不動産などで保有するのが良いです。

たまに(というかしょっちゅう)保険の営業マンが
物価上昇対策に変額保険を持ちましょう
なんてことを言いますが。
論外です。
一応、そういうことに関する記事もあるので。
参考までにリンク貼っときますね。

まとめ

現代では金融当局は緩やかなインフレを志向して
政策立案を行っています。

現代資本主義を生きる見としては
物価上昇は目を背けず、所与のものとして受け入れ
適応していくのが正しい姿勢であると言えます。
(道徳的にはどうか知りませんが、経済学的にはそうです)

みなさんも、不都合な真実から目を背けずに
きちんと、マクロな状況に対応していきましょう。


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具体的なお悩みをお持ちの方は是非一度、お問い合わせ下さい。

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