現金を保有することのメリット/デメリット
そのせいか、
貯金をするのは無駄とか
資産運用をする上で愚策
といった言われ方も目にします。
しかし、預貯金にもメリットや意義はあります。
今回は、改めて預貯金について整理してみましょう。
目次
- ○ 預金とは
- ○ 預金のメリット/デメリット
- ・預貯金のメリット
- ・預金のデメリット
- ○ 預金をする意味と意義
- ・①安全を買っている
- ・②投資の準備をしている
- ○ 預金をする上での注意点
- ・①現金の比率をコントロールする
- ・②焦って投資商品を買わない
- ○ まとめ
預金とは
預金とは文字通り
お金を預けるということです。
一般的には銀行に口座を開設して、
そこにお金をおいておくことですね。
今回は、銀行に預けているお金も
家のタンスに入れている(?)タンス預金も含めて
流動性が高い資金を
”預貯金”という表現でまとめて話を進めていきます。
預金のメリット/デメリット
物事には当然のようにデメリットだけでなく
メリットもあります。
それは金融商品に関しても同じです。
金融商品という側面から言うと、
メリットがないという言われ方がされることの多い
現預金ですが。
もう一度メリット/デメリット
を整理してみましょう。
預貯金のメリット
預貯金のメリットは一にも二にも
”流動性”です。
どんなときにもすぐ使えるということです。
そもそも、人は株が欲しいのではなくて
自由に意思決定できる状況がほしいのであって。
それをより実現するための手段として
お金がほしい。
そのお金を得るための手段として
株なり、不動産なりに投資をしているんですよね。
基本的に、現金化しないと
欲しいものは購入できないという意味では
最終目標は現預金なんですよね。
少なくとも、現代資本主義においては。
そして、この”流動性”があることによって
必要なときにすぐ欲しいものを購入できる。
お金を払わなければいけない困った状況に
すぐにお金を支払える。
そういった、すぐ使えることが最大のメリットです。
株や投資信託はマーケットの値動きによっては現金化すると損失を出すことがあります。
不動産の場合は金額が大きかったり、手続きに時間がかかり、現金化に時間がかかったりします。
そういった、不安がないというのが現預金の良いところですね。
預金のデメリット
当然デメリットもあります。
これはよく言われていることですが。
金融商品という側面から見ると
とにかく”利回り”が低いということですね。
金融商品が利回りを生んでいるのはそれが
裏で投資されていて、成長しているからです。
投資は長期であればあるほど、成長可能性が上がりますし
成長の大きさも大きくなります。
先述のメリットの項でもお話しましたが
流動性が高いということは、
金融機関の側からするといつ引き出されるかわからない。
そうすると長期的な投資にその資金を振り分けられないということになります。
そうすると、成長性の高い投資ができないため、
当然、配当(金利)は低くなります。
預金をする意味と意義
それでは、現金として
資金を保有すると言うことはどういった意義があるのでしょうか。
それは、2つあるでしょう。
①安全を買っている
②投資の準備をしている
①安全を買っている
現金があると何かと安心しますよね。
通帳に数百万円あると
やっぱりホッとしますよね。
事業をやっているとなおのこと。
普通に生活しても
急な入院、家電が壊れたなど
急にお金が必要になったときに
なんの障害もなく支払えるというのは安心しますよね。
そういったときのための安全と安心を買うというのは
実は非常に意義深いことだと思います。
どうしても欲しい物があったり、
お子さんになにかチャレンジをさせてあげたい
と思ったときも、
現金があれば迷うことなく
決断できますからね。
②投資の準備をしている
現代資本主義においては
投資は基本的には現金を介して行われています。
裏を返すと物々交換という形式で
取引は行われていないということです。
(高度な金融取引においては一部例外はありますが)
そのため、
投資を行う際には一度、現金化をする必要があります。
現金で保有するということは、
この現金化している段階でもあります。
預金をする上での注意点
現金で保有する際の注意点としては
①現金の比率をコントロールする
②焦って投資商品を買わない
ということになります。
①現金の比率をコントロールする
投資をする習慣がない段階だと
現金の比率は上がりやすくなります。
逆に投資に目覚めるともっと投資したくなり、
現金の比率が下がりすぎる
といった現象に陥りがちです。
現金の比率をどのようにコントロールしたらよいか。
また、その比率はどのようにすればよいかは、
また紙面を割きますね。
②焦って投資商品を買わない
現金を投資をする準備をしている
というふうに捉えた際によく陥る状況です。
投資をしていないと、
自分はチャンスを逃しているような
錯覚に陥ってしまうのです。
これは、投資に慣れていても陥るときは陥ります。
ただ、自分が現金化できているからと言って、
必ずしも、それが金融商品を買うのに最適なタイミングとは限りません。
その資金が利益確定して生まれた現金であれば
相場は高値水準であることも十分有りえます。
高値で購入してしまえばどうしたって
利益を出しにくい(損失を出しやすい)です。
購入タイミングには十分の注意を払ってください。
まとめ
現金は流動性の高さが一番のメリットです。
それによって、
安全と安心。
その後の投資行動の自由度が確保できるという側面があります。
みなさんも是非、
現金を保有しているのは損や無駄捉えず。
一つの可能性と捉えて、
冷静な行動のきっかけにしてくださね。
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