目標設定からみる、月々のお給料からいくら投資・積立に回すのが最適か
切っても切り離せない問題が
毎月いくら貯蓄に回すかです。
毎月の拠出額の算定の方法には2つの方法があり
○ご自身の拠出限界から算出する方法
と
○目標金額から逆算するパターン
とがあります。
今回は後者の
目標金額から算出する方法について解説していきます。
目次
投資・積立することの意義
そもそも、なぜ
積立や運用をする必要があるかですが。
昨今の物価上昇(インフレ)局面においては実感も湧きやすいのではないでしょうか。
物価上昇局面及びその先にある未来というのは
貨幣の価値の下落です。
今日明日だけでは実感もわかないし、
影響も小さいでしょう。
しかし、これが10年、20年という時間軸だ考えた際は
影響は甚大です。
貨幣の価値が半分ということも有りえます。
資産運用というのは
この、貨幣の価値の下落への対応策という側面があるのです。
物価上昇局面というのはモノだけでなく
金融資産も価格が上昇していきます。
資産運用というのは言葉を変えると
価格変動性のある実物(それに類する)資産に移し替えることで
その価格の上昇を取り込むというふうにも捉えられます。
投資・積立にまわす最適額
いくらインフレだからといっても
お給料でもらった金額すべてを投資に回すわけには行きません。
でも、できるだけ将来目標を実現するために
頑張りたくなる気持ちになるのもよくわかります。
この絶妙な板挟みに悩むところです。
こういうときは基準を設けるのが一番です。
先にも述べたとおり
毎月の拠出額の算定の方法には2つの方法があり
○ご自身の拠出限界から算出する方法
と
○目標金額から逆算するパターン
とがあります。
今回は
『目標金額から逆算するパターン』です。
なお、
ご自身の拠出限界から算出する方法については以前の記事
『月々のお給料からどれだけ投資・積立に回すのが最適か』
目標から算出するプロセス
ご自身の拠出限界から算出するのと違い、
目標金額から逆算するのには若干プロセスが異なります。
必要になる数値が以下の2つになります。
①何年後に幾らまで保有資産を増やす必要があるか(つまり”目標”です)
②自分が投資しようとしている対象がどれだけの利回りが見込めるか
それぞれ、より詳細な解説が必要なので、
それらに関しては別で紙面を割きますね。
どのように金額を算定するか
目標と見込み利回りがでたらあとは簡単です。
例えば
目標が20年後に2000万円を到達させる
そのために投資しようとしている対象の見込み利回りが仮に5%/年だったとしましょう。
そうすると、
必要な積立額は月々5万円ということになります。
月々5万円の積立を20年間行うと
5万円/月×12ヶ月×20年=1200万円となります。
これが年5%で複利運用できれば
2000万円に到達します。
こんな具合に拠出額を算出していきます。
まとめ
ここまで話すと、
”そんな額面通りうまくいくわけない!!”
という声が聞こえてきそうですが。
論点がずれています。
こういうのを試算するときはまず、
額面上での金額を算出して、
それを現実の状況に即して調整していくものなのです。
ここで、算出した金額というのはあくまでスタートライン。
でも、このプロセスをきちんと踏まないと
現実に即した修正も行きあたりばったりになって
結果資産が増えないということになってしまうのです。
みなさんも、まずは
紙面上で目標金額をきちんと算出してから
投資計画を立ててくださいね。
こういう目標金額からの必要積立額の算出のような
計算が苦手な方はファイナンシャル・プランナーに相談してみるのも良いかもしれません。
こういう商品ありきではない計算はファイナンシャル・プランナーが一番得意で適職ですからね。
当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
具体的なお悩みをお持ちの方は是非一度、お問い合わせ下さい。