老後破綻の要因にになるもの
映画のテーマが老後の資金の話だったりと
何かと、話題先行で実際はどうなっているかが
メディアからは見えてきませんが。
実際に定年退職後に
家計が破綻するケースはあります。
メディアでよく取り上げられているような
エキセントリックなものでなく、
結構リアルな事例をもとに、
老後に破綻しないようにするためにはどうすればよいかを解説します。
目次
老後破綻とは
老後破綻とはそもそも何なんでしょう。
ココでは、
恒常的に
月々の収入<月々の支出
となり、
それを補填する貯蓄もそこをついたこととして
定義して話を勧めていきます。
ちなみに、ココでの月々の支出は
請求されているものをきちんと支払うことを前提とします。
つまり、
住宅ローンやカードローン、クレジットカードの請求は滞納しないで
きちんと支払うということです。
(つまり請求額がベースになるということです)
何を今更、と思う方も多いかもしれません。
実は、それらを滞納して、支払っていなかったり
任意整理をしている方が意外といるのです。
よくある老後破綻のパターン
老後破綻になる場合によくあるパターンがあります。
今回はその中でも
①マイホームの住宅ローン
②生活水準を落とせない
この2つを中心にお話します。
①マイホームの住宅ローン
これは、定年退職後に住宅ローンが残っている・・・・
というわけではないのです。
実は、定年退職後に住宅ローンが残っていて
退職後も支払っているというのはよくあることなのです。
金融機関側もそのことは織り込んで貸しているので
基本的に、年金で返せる水準で貸し付けていることがほとんどです。
そのため、住宅ローンが残っている事自体で
老後破綻を起こすわけではありません。
厳密には、
老後の生活を苦しめているのは
住宅ローンのボーナス返済部分なのです。
金融機関側も定年退職後は
月々の年金からボーナス返済分を差し引いて貯蓄していき
返済に充てることを想定しているのです。
しかし、後述する②生活水準を落とせない
と密接に関わるのですが。
もともと、月々の収入は使い切る水準で
生活設計をして現役時代を過ごしていた人たちは
年金生活に突入したからといって、
生活水準を落とせず、
ボーナス払い分の支払いに難儀するというのが実情です。
②生活水準を落とせない
人というのはなかなか一度上げた生活水準を落とすことができない生き物です。
老後破綻を起こす人たちはこのパターンが多いように見受けられます。
先述した住宅ローンのボーナス払いの他にもパターンがあります。
それが、生活水準を落とせないが故に
(もしくは、単純な浪費癖)
分割払いや、カードローンなどに手を出してしまい
それが積み重なって、
家計を圧迫するということです。
住宅ローンのボーナス払いと
分割払いやカードローンの支払いの積み重ねで
老後破綻の出来上がりというわけです。
老後破綻を起こさないように準備しておくこと
ココまでの話で、
「なんか、自業自得じゃない?」
という声が聞こえてきそうです。
はい。
そのとおりです。
そもそもの話、
収入が減ればその分支出を減らせばよいのです。
年金も含めて
収入が全くない人というのは意外と少ないのです。
(全くない人でも生活保護などセーフティーネットが充実しているのが日本という国です)
そうはいっても、
老後破綻しないようにするためにあえて注意点を挙げるとすると
以下の3つになります。
①働く
②資産(現金、金融資産、現物資産)をきちんと貯める、運用して増やしておく
③現役時代からリタイア後の返済計画を踏まえた生活水準で生活する
どれも、
コレ以上解説のしようがないくらい単純なものばかりです。
そうなんです。
老後破綻というのは特別な事によって起こるのではなくて、
当り前のことを、当り前にしてこず
今もしていないことによって起こるのです。
まとめ
老後破綻というのは
なにか特別なことが起こったり
すべての人が、努力の甲斐なく起こるものではないのです。
実は、大半のケースが
当り前のことを当り前にしてこなかったがために起こるのです。
(当然例外はありますよ)
そして、老後破綻に至らない一番簡単な方法は
”働く”ことです。
頭と体と心と財布の
健康のために
どうぞ
働いてください。
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