コミュニテーの風習もまちまちですよね。
投資や資産形成においても
当然、住んでいるエリアによって
考慮しなければならないことも様々です。
今回は東京に住む30代の人々にとっての
資産形成のポイントについてお話します。
目次
東京に住む30代の資産形成の一番のポイントとは
資産形成という観点から
切っても切り離せないものが
”住むところ”
ですね。
つまり、
マイホームを購入するかどうかですね。
特に、30代というのは結婚に出産にと人生のイベントが目白押しの方が多いです。
そして、
このマイホームに関して
東京という街は
他の地域にはない特徴を有したエリアでもあります。
基本的に、マイホームというのはポートフォリオの構成要素として
一番大きな位置を占めることが多いです。
金融資産の持ち方は地域差は生まれにくいですが
マイホームに関しては地域特有の問題は考慮に入れるべきです。
東京にマイホームを購入することのメリット/デメリット
それでは東京にマイホームを持つというのは
どういった
メリットとデメリットが有るのでしょうか?
メリット
東京のマイホームの最大のメリットは
”売りやすい”
これにつきます。
えっ!!そこ???
という声が聞こえてきそうですが。
あくまでFPとして実務をしていての実感です。
他にも交通の便とか色々とありそうですが。
それは車を使うなり、公共交通を利用するなり
それぞれの対応でなんとかなることが多いです。
しかし、
売りやすさに関しては、各自でコントロールしづらいです(できません)。
地方の物件は本当に売りにくいのです。
買うときには皆、売却することなど考えていませんし、
売却が必要となる未来を想像もしないことが多いです。
(ソレはソレでかなり問題がありますが)
手離れの良さや現金化のしやすさというのは
資産形成においてはかなり重要なポイントになります。
デメリット
デメリットは
一にも二にも
”価格”です。
とにかく高い。
そして、値段が上がりやすい。
物の値段はオークション形式で決まる。
以前の記事でも何度も述べましたが、
資本主義の鉄則です。
オークションでは
・人気のあるもの
・参加者の保有資金が多ければ多いほど
値段は上がりやすくなります。
不動産市場においては
東京という街は上記2点をがっちり押さえています。
それ故、価格は高騰しやすくなります。
(バブル的な高騰の際は暴落幅も大きいです)
マイホームとして住宅ローンを組む際は
値段の上昇はそれ即ち
月々のローンの支払額が大きくなります。
東京でマイホームを購入する際の注意点
東京でマイホームを購入する際の一番の難しいのは
”タイミング”です。
東京という地域は
現状、日本で一番物価の上昇に敏感です。
物価の上昇が不動産価格等に転嫁されるのが早いエリアです。
更に、その幅も他の地域に比べて大きいです。
その反面、
給料に物価上昇が反映されるのにはタイムラグがあります。
早い話が、給料が物価上昇に応じて上昇するのは少し遅いです。
このことは以前の記事
『物価上昇(インフレ)と給与水準の関係』
に詳しく記載しています。
よかったら、参考にしてみてください。
不動産価格等は給料の上昇に先行して上がります。
問題はココです。
給料がまだ物価上昇に連動していない。
ただ、極端に不動産価格が上昇した局面では
相対的に購入できる物件のグレードは下がったり、
ローンの支払の負担が大きくなります。
マイホームを購入するのは
不動産価格が落ち着くか
給料の上昇を待つ
などして、バランスが取れるのを待つほうが懸命になります。
これに加えて、そのタイミングで自分たちの考える
理想の家というものに出会えたり、
買い時ではないときにほしい物件に出会ったときの誘惑に負けない。
など様々な要因をバランスよく
タイミングを合わせる必要があります。
結構、至難の業です。
いっそのこと、
”買わない”というのも一つの選択肢として有効です。
(あくまで、マイホームのことであって、不動産資産を持たないわけではありません)
まとめ
人生の転機を迎えることが多い
30代の方々にとってはマイホームは切っても切り離せないものですね。
そして、東京に住む方々にとっては
特に影響が大きく、
気をつけなければならないことでもあります。
みなさんも、
”かならず買わなきゃいけないもの”
という先入観に囚われることなく、
冷静に状況と自分たちの人生像と照らし合わせて
後悔のない
自分なりの自分だけの決断をしてください。
当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
具体的なお悩みをお持ちの方は是非一度、お問い合わせ下さい。