ブログ
BLOG

HOME > ブログ > 本当に必要なお金の教育〜そもそもお金の教育は必要か?〜

お金の基礎知識 ブログ

本当に必要なお金の教育〜そもそもお金の教育は必要か?〜

マネーリテラシーの向上が叫ばれ
小学校でもお金の教育が始まり。

まるで
日本人の金融知識水準が低いような風潮ですが。
本当にそうなのでしょうか?

FPの実務を日々こなしている立場から
そもそも、日本人に足りていないお金のことと
子どもたちに教えておいたほうが良いと思うことをお話したいと思います。

目次

そもそもマネーリテラシーの向上は必要なのか

そもそも論ですが。
マネーリテラシーの向上か必要か否かといえば
必要ないわけではないでしょう。

ただ、マネーリテラシー以前に
必要なものがあります。
それは、
・大局観
・冷静さ
・リスク管理の発想

そもそも、株式や投資信託大好きで
FPの僕から見ても詳しいな〜
って思うような
市場参加者はたくさんいます。

詳しいという意味ではリテラシーは高めだと思います。
反面、
そういう人たちの投資行動や考え方に
”素晴らしい”と思うかというと、
答えはNOです。

はっきり言って、
目先のことに一喜一憂して、
物事の理解も見解も浅く、深みにも示唆にも欠きます。

今、教育現場で教えられようとしているお金の教育というのは
表面的な知識の刷り込みなので、
正直、上記のような人材を粗製乱造しておしまいになるんでしょうね。

彼ら彼女らには一体何が足りないのでしょうか?
そして、未来を担う子どもたちには何を伝えるのが良いのでしょうか?

これだけ身に着けておけば充分-お金の三ヶ条-

学校教育レベルで必要なお金の知識というのは何なのでしょうか?

株式や投資信託、為替相場、金銀、生命保険などの金融商品について
小学生や中学生に教えるなど
教えようと考える側の知的水準を疑うレベルです。
(実際は、国側には別の意図があります。
 決して、マネーリテラシーを高めたいなんて思ってはいないんですけどね)
これらの理解には一定の社会の仕組みへの理解が必須なのです。

こういう金融に関する知識というのは
そもそも、中学校までの義務教育では適切な理解が困難な
高等教育の範疇なのです。
そのため、高校の政治経済の授業の際にセットで教えるべきなのです。
(選択科目に関する議論はココではしません)

義務教育では生活に直接、大きな影響があることを伝えるべきなのです。
それは以下の3つです。
①借りたものはきちんと返す
②返せないものは借りない
③期日を守る
④出費は収入の範囲内

あっ
4つですね(笑)

事業をしていると
どうしても上記の4つを守れないこともあります。
(本来あってはいけないのですが、勝負事である以上ね)
しかし、日常生活で上記の4つの遵守は必須です。
これを守らないと破綻をきたすか
もしくはペナルティーを喰らいます。


正直、マネーリテラシー云々以前に、
借りたものをきちんと返さないで
身を持ち崩す人間がどれだけ多いことか。
株式市場や為替市場で身を持ち崩す人間も
根本的に上記の発想の欠如から来ています。

お金の教育よりもそもそも必要なこと

未来を担う子どもたちに本当に必要なことは
どんなふうに仕事をしていくかを考える機会です。

生命保険に加入したり、
株式市場や為替市場に参入するよりも前に
彼ら彼女らは
仕事につき、働くのです。

その働くことがどういう意義があるのか。
どういう職業がどのように社会や人々の役に立っているかを
もっと知る機会を提供するべきです。

そこで運命の出会いや、
彼ら彼女らの感性に響くものに出会える機会を少しでも多く提供していくのが
大人の役割ではないでしょうか?

そのことに出会えた人間は
”FIREした”
”FIREこそ正義”
みたいな発想にはならないです。

まとめ

お金の教育という観点でいえば、
もっと根本的な
社会生活を送る上で、
必須なことをもう少し、
丁寧に説明すれば充分です。

それよりも、
未来を担う子どもたちに
働くことの意義と
世の中にどんな仕事があり、
どんなふうに社会や人の役に立っているかを伝えるべきです。

当ファイナンシャルプランナー事務所は東京都を中心に法人・個人関わらず、あらゆる”お金の問題”の解決を専門としております。
具体的なお悩みをお持ちの方は是非一度、お問い合わせ下さい。

SHAREシェアする

ブログ一覧

HOME > ブログ > 本当に必要なお金の教育〜そもそもお金の教育は必要か?〜

© 2021 Standard FP 株式会社