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年末調整から見る適切な生命保険の入り方

年末調整は色々な意味で生命保険の見直し時期です。
年末調整の仕組みやどのように控除されているかわからずに
生命保険に加入されている方も多いでしょう。

実は、控除されている金額自体は
決して大きくはないですが。
それでも利用できるものは
少しでも上手に活用したいですよね。

今回は年末調整を最も上手に活用する方法を解説します。

目次

そもそも年末調整とはどういう仕組みか

そもそも、生命保険料控除とはなにか。
結論から言うと、
その年に支払った保険料の一部が戻ってくるというものです。


生命保険料控除の概要や仕組みについては
以前の記事
『税金対策としての生命保険は”アリ”か”ナシ”か』
で詳しく説明しているので、
是非、参考にしてみてください。

年末調整を最大限効率的に利用する年間保険料の金額

年末調整を上手に利用するためにはルールがあります。
結論から言うと、
○死亡保険
○医療保険、介護保険
(○個人年金)
それぞれの年間保険料が上限80,000円に収まると
最もお得になります。

それを超えた分に関しては生命保険料控除の対象外となってしまいます。
この年間保険料80,000円のラインに収まる中で
細かい特約も決めていくのが合理的です。

年末調整を最大限に利用する適切な生命保険の入り方

では、その8万円のラインを遵守しながら
どのような生命保険の入り方をしていくのが合理的なのか。

個別の保険種別ごとに見ていきましょう。

死亡保険

死亡保険に加入する際に特に大切なことは
定期保険(かけすて)と終身保険(積立型)
どちらにするべきかです。
結論から言いますと
『定期保険(掛け捨て)』で用意してください。

なぜなら、積立保険だと保険料が高額になりすぎて
年間80,000円の枠にまず収まることがないからです。

もし、運用などをしたいとお考えの方がいるのでしたら
積立保険に加入するのではなく、
定期保険で保障を確保しつつ、
投資信託等を毎月定額で購入することで運用してください。

そのほうがお得になる可能性が大きくなります。

医療保険

医療保険は
まず、終身保険の終身払いにすることが第一です。
医療保険を〇〇歳までに払い終わるという契約にすると保険料が
高くなります。
また、医療保険は医療の情勢に合わせて見直すことが前提なので
短期間で保険料を払い込むメリットが個人には薄いです(法人はまた別です)

そのため、終身払いにした上で
年間保険料が80,000円になるように保障を組み立てましょう。
優先順位としては
①入院一時金
②三大疾病一時金、がん診断一時金
③先進医療
の順で特約を予算内で選んでいくのが良いでしょう。
予算に収まるように、
入院日額の金額も調整するのが良いでしょう。

例外:個人年金保険

個人年金保険に関しては
毛並みが他と異なります。

個人年金保険は幾ら、年末調整で生命保険料控除の枠が設定されているからと言って
加入する必要はありません。

他の死亡保険、医療保険は保障がついてくるので必要性はあります。
しかし、個人年金保険に関しては保障がついていません。
そのため、単純な運用商品になります。

しかし、運用商品として考えたときには
利回りなどで魅力が極めて薄いです。
(保険料控除を考慮してもです)

少しでも良い結果を得たいのでしたら、
個人年金保険に加入するのではなく
確定拠出年金(iDeCo)なりで投資信託等を購入するのが良いでしょう。

まとめ

保険料控除はあくまで
その年に支払った生命保険料の一部が還ってくるという仕組みです。
その枠は
○新生命保険料控除(死亡保険)
○介護医療保険料控除(医療保険、介護保険)
に関しては年間保険料がそれぞれで80,000円に収まるように加入してください。

そして、個人年金保険料控除に関しては
保障もない&利回りとしても不十分なため
加入する必要はありません。

みなさんも少しでも有効に
この制度を利用して見ください。


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